「テイカー」と「ギバー」について
みなさん,こんばんは。
今日はタイトルの通り「テイカー」と「ギバー」について語っていきます。
みなさんは何かグループ活動を行う際,他のメンバーに任せきりで楽な方に徹するのか,
それとも,他のメンバーのために尽力するのか,どちらの立場を取りますか。振り返って
みてください。
さて,導入はここまでとして語っていきたいと思います。
この世の中には「テイカー」と「ギバー」とその中間の「マッチャー」という人種が存在
する。
では,それぞれ一つずつ説明していこう。
「テイカー」とは他人とのやり取りにおいて利己的な人物を指す。「ギバー」とは普段か
らやり取りで相手に対して「何かやってあげよう」と考えている人物を指す。「マッチャ
ー」とは「テイカー」と「ギバー」の中間の人物で「何かを与えられたら何かをしてあげ
る」という無難な生き方をする人物である。みなさんの想像の通り3種類の中では「マッチ
ャー」が1番多い。
次にそれぞれの特性を見ていく。
「テイカー」は常に利己的なやり方を求めるため,たいていの作業で好成績を残す。「テ
イカー」は他人のことや見返り以上のことを気しないので,効率よくことを終わらせれる
のだ。「ギバー」は常に他者のことを考え,自分の仕事以外にも着手し,さらに見返り以
上のことを求めるため,作業効率が悪くなるのだ。「マッチャー」の関しては,みなさん
自身を思い起こしていただければよい。
実際の社会ではどのような成績を残すのか。
何十もの組織,何千もの人々を観察し,エンジニアたちに生産性に測ってもらい,医学部生の成績,営業マンの成績を調査した結果がある。
その結果によると,それぞれの職業において最も成績が悪かったのは「ギバー」であっ
た。医学部生の場合,「人のために何かをしてあげたい」と思っている学生ほど皮肉なこ
とに成績が悪いのだ。では,「ギバー」が最下位ならば,上位は「テイカー」なのだろう
か。実はそうではない。どの職業においても上位にいたのは「ギバー」なのである。
なぜ,このような逆説的なことが生じてしまうのか。
この理由を考える前にそれぞれのタイプが集団に及ぼす影響を考える。
まず,「テイカー」は他のタイプと相性が悪い。「テイカー」は最初は好発進だがすぐに
失速し,「マッチャー」に足元を掬われる。「マッチャー」は「目には目を歯には歯を」
がモットーなので「テイカー」を親の仇のように攻撃を始める。それらの挟まれる「ギバ
ー」の能力は相当低く発揮されるであろう。つまり,「テイカー」の排除が集団作業の成
功に直結するのだ。
つまり,「ギバー」は環境によっては凄まじい可能性を秘めているのである。
「テイカー」が排除され,「マッチャー」と共生し、互いに助け合えることができたのな
らば,集団はより高みを目指せるのだ。
この環境の形成には必須である「テイカー」の排除はどのように行えばよいのか。
実は「テイカー」の識別は簡単で,日常生活では飲食店での店員に対する態度やそもそも
の態度で識別できる。また,面接の機会では「自分のキャリアを劇的に向上させてくれた
人物を何人かあげてください。」という質問に対し,自分よりも上の立場の人の名前を上
げれば,その人は「テイカー」だ。
将来,現実社会では集団活動の機会が以前に増して必要になってくる。そのような社会の
ためにも,早期に「テイカー」を排除し,可能性に満ちた集団を形成するよう意識してみ
てはどうか。
以上が,僕が日頃から思っている「テイカー」と「ギバー」についてだ。
みなさん,今日の記事はいかがだったでしょうか。
一日間を空けてしまっただけでも筆の進みが大分遅くなってしまい,途中自分でも
論がずれているのではないかと感じてしまうほどにブランクの恐ろしさを実感いたしまし
た。
それでは今日はこのへんで。おやすみなさい。