「気が散る」という現象について

普段の生活の中で僕たちは何時間くらい集中しているのだろうか。

朝ご飯を作っている時,講義を受けている時,通学をしている時など,集中を要する場面

は多く見られる。

では,それらの場面に要する時間の中でどれくらいの割合を集中することに割いているの

か。

とある心理学者によると,ある作業に費やす時間の半分程度しか集中していないという。

規模を大きくし一日単位で考える。睡眠時間が7時間だとすると,残りの17時間の半分つま

り8時間30分もの時間を僕たちは空費している。

確かに,今振り返れば思い当たる節がある。

朝ご飯を作りながらまだ読み終えていない小説の続きを想像したり,講義を受けながら教

室の窓からジオン製のモノアイが覗いてこないかと想像したり,通学しながら金田のバイ

クで移動できたらなどと想像が湧き立つのである。

さて,この結果を知り,明日からは活動時間の半分を情熱を抱いて過ごすのか,はたまた

た,半ば諦め状態で気楽に過ごすかは個人の自由だ。

僕はこの事実を知った時,なぜだか嬉しく感じた。現実では未だに慣れない環境での生活

であったり,大学での一人ぼっちの時間であったりとでなかなかに厳しい状況にあるのだ

が,そんな時間の中にも「気が散る」という現象のおかげで余裕が確かに存在すると気付

いたからだろう。

それでは,今日の記事はここいらで幕を下ろさせていただきます。

皆さん良き生活を。

おやすみなさい。